部下をもつ立場となると、人材育成が必要になってきますよね。
この育成というのが、自分で業務をこなすよりも厄介というか難しいわけで、悩ましかったりします。
そんな中、長男ちゃんが小学1年生となったことで、授業参観にデビューしてきました。
会社での人材育成と比べてしまったりしたわけです。
学校は人材育成の国家プロジェクト版
先生が教えるプロなのはもちろんですが、教科書だってプロ集団が作ったマニュアルです。
6年間の教育配分から1週間の時間割への落とし込みといった、長期の学習計画も練り上げられてます。
学校の授業には、莫大な予算と時間が、掛けられているんですね。
そんな学校による人材育成でも、優秀に成長する子と、そうでない子が出てきます。
それに対し、会社の人材育成なんてショボイものです。
本業の片手間で素人先生(先輩)が、分かりにくいマニュアル(あれば良いほう)で教えるわけです。
会社のOJTくらいで、優秀な人が育つ確率なんて、低くて当然のように思います。
いろいろな授業態度の子がいる
まだ入学して2ヶ月のクラスですが、みんな個性的です。
- 積極的に手を挙げて元気に答える子
- 先生の授業をよく聞き、分からなければ質問する子
- 黙々と授業に参加する子
- 明らかに授業に遅れ始めている子
- 授業に興味がなく、終わるのを待ってる子
なんか、会社の人たちの業務態度も、こんな感じに分類されてませんか。
全員を人材育成するのは、非現実的です。
誰を育成するか
1人で同時期にOJTで人材育成できるのは、せいぜい2人か3人だと思います。
- 積極的に手を挙げて元気に答える子
- 先生の授業をよく聞き、分からなければ質問する子
のタイプの子は、仕事の手順さえ教えれば、必要な知識やノウハウ的なところは自分で習得します。
問題は↓のタイプ
- 3. 黙々と授業に参加する子
- 4. 明らかに授業に遅れ始めている子
- 5. 授業に興味がなく、終わるのを待ってる子
大人で5の人は、おそらく矯正困難ですので、あきらめて異動の機会を探るのが○かと。
あとは3~4ですが、おそらく育てる労力に対し、成長のリターンが少ない人が多いのが現実です。
育てる側としては、低めに設定したつもりの期待に、あっさり答えてくれず、イライラがつきまとう可能性が高いです。
国家プロジェクトの学校ですら、満足な成長ができないタイプなわけですから、仕方がないです。
やる気はあるものの、要領が悪く、教わったことを自分の知恵として習得できない人たち。
その人の適正と職種がマッチしてないのかもしれません。
よって、3~4の中で育つ可能性が高い人に注力したいわけです。
そのためにも上司側は部下を日々観察し、見極めておかないと、徒労に終わる人材育成となってしまいます。
モチベーションを高めさせて自分で学ばせる
結局のところ、この領域にさせることが、人材育成で必要なことなのかと思います。
そのためにも、スモールゴールを設定して成功体験を積ませるとか、それを評価したり感謝したりといったことが重要です。
孤独感はモチベーションを蝕みますので。
必要な知識やノウハウは、OJTで押し付けても、あまり吸収してくれません。
自分で必要とか面白いと思ったとき、その時に教わるとか、調べるとかすることで、知識として習得できるものです。
そういった誘導が、人材育成の根本ではないかと。
育成に掛けられる時間が限られているのが会社の現実ですから、割りきりも含め効率的にやりたいものです。
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