
気合いだけで高難度の課題をクリアできるのなら誰も苦労しないのは明白です。
なので、進捗を停滞させてしまっている部下を「やる気がないからだ!」と詰め寄るのは時代錯誤ですね。
ただですね、「がんばってはみるけど、無理でも仕方ない。」みたいな意気込みで課題に臨むのもダメではないかと。
「がんばってはみるけど、無理でも仕方ない」の人が自力で課題を解決できることは無い。というのも事実なわけです。
【根性論】
苦難に屈しない精神=根性があれば、どんな問題でも解決できる・またはどんな目標にも到達できるとする考え方(不屈の精神)であり、精神論・精神主義の一つ。
Wikipedia
莫大量のタスクや解決の糸口がつかめそうにない課題を「今月中に何とかしろ」と上司が部下に投げる。
明らかに無理ゲーなのですが「弱音を言うな何とかなるだろ」みたいなことを、もっともらしく言って部下を論破し、合意のもとでの業務ということにされる。
で、月末になって「終わってないとはどういうことだ?進め方がおかしいんじゃねーのか。」とか責められるやつです。不幸ですね。
【根性】
物事をあくまでやりとおす、たくましい精神。気力。
goo辞書
では、根性論はパワハラなので、いざ仕事を任せられた人に根性は不要か?そんなことは無いわけです。
根性が無い=「物事をあくまでやりとをす精神が無い」
こういう人って、進捗を聞くと
「指示された通り○○さんに依頼したけど断られました。」
とか
「この件の前に頼まれた××がまだ終わってないので、こっちは手付かずです。」
とか
「忘れてました。すぐやります。」
といった回答がきます。
素人なの?学生なの?アルバイトなの?
できない理由ばかり考えるのではなく、「どうやったらできるか?」を考えてほしいわけです。
人間は楽をしたがる生き物なので、できない理由を考え始めると、いろいろとその理由(言い訳)を思いつくことができます。
ですが言い訳があっても、その業務が無くなることは滅多にないわけで、足踏みしている間に時間は経過し、次の業務は湧いてきます。
「他にもやることあって忙しいからできません。」とか言う人って、このパターン多くないですかね。
根性が無い=「物事をあくまでやりとをす精神が無い」の人は、いくらタスク量を減らしても忙しくあり続け、「ちょっとは考えて仕事してください」といった上司の小言を浴び、またやる気を無くしていく。そんなパターンをときどき観測します。
やはり人は楽をしたがる生き物ですので、上司側は適度な「根性論」をメンバーに示し、メンバーは自発的な「根性」で課題にあたる。
このことは昭和だろうと平成だろうと令和になろうとも、成果を出すチームには必要なのだと思います。
適度な根性論でメンバーが根性を発揮している状態を維持する。
このことを「リーダーシップ」とか肯定的な言葉に言い換えられたりしてますよね。
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