
私はロジカルシンキングが苦手というか、馴染めない人間です。
MECEとか無意味だと思ってます。
何か考えるときは「直感」や「フィーリング」から入り、後から根拠を埋めていくタイプでして、ロジカルシンキングのアプローチは合わないです。
そんな私に対し、昔の上司に「お前の言ってることは全然ロジカルじゃない!少しはロジカルシンキングを勉強しろ!」と怒鳴られたことがあります。
仕方がないので講義を受けたり本を読んでみたりしましたが、ナンセンスなことも多いなーというのが感想です。
私のように直感先行タイプだと特にそう感じるのかもしれません。
ということで、
発想や方向性は直感で定める。
根拠づけや周囲への説明はロジカルシンキングの手法を活用する。
私の場合はそんな感じで、ロジカルシンキングを良いとこ取りしてます。
使わないこと
MECE
「モレなく、ダブりなく」というやつです。
そりゃ大事なのですが、それをどう完璧にするかは、ロジカル化されてないです。
誰だって「モレ」も「ダブり」もないように考えるはずで、それを徹底しましょうというのはナンセンスです。
また、固執しすぎても大した発想は生まれないかと思います。
ロジックツリー/ピラミッドストラクチャー
これもMECE関連ですが、こんなの実際の職場でやってる人いるんですかね。
頭の中でやってるとか?けどそれじゃ過不足とやらが出ますよね。
この手のはFTAやFMEAでご馳走さまです。
箇条書きや得失表の方が手間も少なく実用的で使ってます。
使ってること
演繹法
- ヒトはいつか死ぬ。
- ソクラテスはヒトだ。
- よってソクラテスはいつか死ぬ。
といった、3段論法のやつです。
これって前提によってどうにでも間違い得る危険な論法なのですが、きっぱり言い切ったときの説得力が高いです。
社内の偉い人(素人)に対し、企画を通すときとかに有効です。
帰納法
- プラトンは死んだ。
- アリストテレスも死んだ。
- よってソクラテスもいつか死ぬ。
事実ベースで結論を導きだす論法ですね。
何か新たなことを発想するとき、実際のところ有効なのはこちらだと思います。
私の場合、過去の経験とか顧客からの情報とか、そういったところを糸口にしてます。
ただこの帰納法だけを論拠にした場合、社内の偉い人(素人)からは反論の的にされることが多いです。
面倒ですが、後づけで良いので演繹法の論拠を準備した方が良いです。
使えると思うことから取り入れる
何でもそうですが、自分に合わないと思うものを無理に使うのって苦行だし、結局は使いこなせないことが多いです。
ロジカルシンキングも、どのみち一朝一夕で出来るようにはなれないわけですから、「使える」「使えそう」と直感で思えたものから使ってみるのが合理的ではないかと。
周り(とくに上司)も、無理強いしないようにしたいものです。
何を言ってるか分からない人に対し、ロジカルシンキングの本とか講習とか薦めても、ほぼ効果は期待できないのではないかと。
- ゆとりのA君に薦めても無駄だった。
- 成長意識のないオッサンBさんに薦めても無駄だった。
- よって使えないCさんもロジカルシンキングを薦めたところで無駄
帰納法だと説得力弱いですかね。
- 使えない人は自己学習することが出来ない
- Cさんは普段から学びを得ない
- よってCさんにロジカルシンキングを薦めたところで無駄。
逆に自ら学べる人は、自分の特性とか性格とかも踏まえながら、取り入れる学びを選択していけば良いのだと思います。
何もロジカルシンキングに限ったことではないですかね。
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