部下の若手くんから「相談させてほしい」とのことで面談しました。
相談はタイトルの通り
「●●先輩の質問や指摘が厳しく、震えてしまって何も答えられなくなってしまう。良い対応のしかたは無いか」
といった内容です。
よくあるケースなものの、切実なパターンの悩みです。
私は専門知識を持っているわけでは無いので、自身の経験ベースでアドバイスしました。
- 「わからない」と回答して良い
- 答えられないのは聞く側も悪い
- 「わからない」ことを質問するコツ
- 実践してみて3週間後にまた相談
といった話をしました。
質問に答えられない若手くんの背景
- 入社2年目
- 係長(私) ー 主任(指導員)ー 若手くんの組織体系
- 2ヶ月前から若手くんに付ける主任(指導員)を変更
- 前の指導員は優しいものの、若手くんに仕事をあまり教えられなかった
- 新しい指導員は無愛想で少し思いやりに欠ける性格
2年目って今後のキャリアについて焦りが出てきたりするものです。
そこに厳しめ(言葉きつめ)の指導員から
「こんなことも分からないの?!」
とか言われてしまうと、まじめな若手くんとしては落ち込みたくもなる。といったところっぽいです。
改善に向けたアドバイス
① 「わからない」と回答して良い
仕事って難しいもので、全ての問いに完璧に答えられる人なんて、実は居ないと思ってます。
かわし方・ごまかし方のテクニックを駆使してでも「わからない」と言ってはマズイ場面があることも事実です。
けど、それはまだ若手くんが身につけるべき段階ではないし、むしろ学びの面で損するからやめた方が良い。
素直に「すみませんが、わかりません」と答えれば、じゃあどうするか?と次の会話に移行できます。
緊張もあり頭が真っ白になったなら「度忘れしてしまった」です。
実は黙られた方が、質問してる側も手応え無くてイライラしちゃうものだったりします。
一生懸命に回答を考えてくれていたとしてもです。
目安として、5秒考えて無理ならギブアップがベターです。
また、焦ってテキトーな回答をするのもNG。ボロが出てもっと詰問されます。
ステップアップするなら、
「ここまでなら分かる」と「ここからは推測」を分けて話す。
これが出来ると、より良いコミュニケーションにつながります。
② 答えられないのは聞く側も悪い
会話が続かないわけですから、相手のミスです。答えられない側ばかり悪いと考えられますが、そんなこと無いです。
たまに答えられないだろうと思いながらも、その質問をぶつける人という、悪質なケースまである実態ですので。
③ 「わからない」ことを教わるコツ
実際のところ指導する側としては、この前に似たようなことやったのに、ぜんぜん理解できてなかったのね・・・わからなかったなら聞いてよ・・・
といったケースに、結構な回数で直面します。
ただ一方で若手くん側としては、何がわからないかが整理できず教えを求めることも出来ない。というケースも多いと思います。
もちろん、何もわからない!と聞いても良いですが、少しでも焦点が絞られた方が有意義なものになります。
そんな時は、今の知識と比較すると本当に教わりたいことが見えやすいです。
最低限ですがマニュアルや資料はあるので、それと比較して
「ここまでは分かる」けど「ここから分からない」
というところに噛み砕けると良いです。
でも少し考えて無理なら、悩んで聞くのを諦めるよりも、素直に全部わからないと聞きに行った方が良いと思います。
聞ける相手を多くもっておけば、教える側の負荷も分散されるので、聞く側も教えてもらいやすくなるのでオススメです。
④ 実践してみて3週間後にまた相談
以上のことを話しましたが、私自身も始めて相談されたケースですし、絶対的な正解があるわけでもありません。
ですので、3週間後にフォローアップすることにしました。
話していて、若手くんもそれなりに納得してくれている様だったので、しばらく実践してみてから次の作戦を練ろうということで、この回は終了です。
●●先輩側の課題
気になっておられる方も居るかもしれませんが、この話は●●先輩にも改善すべきことがあります。
詳しくは別記事にしようと思いますが、若手くんが更に上の上司である私に直に相談に来ているわけですから、まぁ良くは無いです。
そんな中、若手くんは私に相談するという、改善に向けた行動をしてくれているわけで、すばらしいと素直に伝えました。
また、実は●●先輩も「指導の仕方」が自分の課題と自認していて、今年度の重点ポイントとして私に話してくれてました。
ですので、私からの介入は少しにしておき、もう少し見守る予定です。
なんだかんだで2人とも現状分析と改善に向けた行動が出来てるので、感心しちゃってます。
このような本音の相談が出てこなくなると本気で介入が必要ですかね。
実際はそういった相談が無いパターンの方が多いでしょうから、メンバーの表情確認はマメにしっかりやる必要があると実感しました。
現場からは以上です。
コメント