ゆとり世代とは、一般的に「1987年4月2日〜2004年4月1日生まれ」の人たちです。
ですので、2011~2026年度での大卒入社の新人さんは、ゆとり世代ということになります。
私は、ゆとり世代より前の人です。
そんな前世代のおっさんは、若手さんからしたら「老害」と分類されます。
この「ゆとり世代」と「老害」のギャップって大きいですよね。大抵の職場でトラブルの温床になってたりしないでしょうか。
このギャップですが、個人的には小学生時代の社会環境が背景にあるように思います。(もちろん、義務教育の差によるところもあるのでしょうが)
「ゆとり」と「老害」それぞれの子ども時代
1987年生まれの人の小学生6年間は1993~1999年です。
この年代での環境変化が今日の価値観の差につながっていると捉えれば、少しはギャップを減らす方法もとれるかと思います。
インターネットの普及
真っ先に思い浮かぶのがこれです。
Googleも1997年から開始で一致。これも、ささっと検索で調べることができました。
逆にこれ以前は、調べものに対し「ネット検索」という手段がとれず、「足を使って調べる」必要がありました。
しかも資金が乏しい小学生ですから、予算のハードルもあります。
立ち読みできる本屋や図書館をハシゴしたり、知ってる友達を探したり、タウンページで電話したり、気合で試行錯誤したり。
それに比べて「ネット検索」は明らかに効率的です。成果が得られないかもしれないのに「足を使う」なんて、頭悪いんじゃないかとさえ思えてしまうわけです。
そのため、
ゆとり:細かいこといいから答え教えて。回りくどくて非効率でめんどくさい。
老害:少しは自分で調べて考えてよ。じゃないと身につかないでしょ。
といった価値観の相違でお互いイライラするわけです。
ゆとり:答えだけでなく考え方まで丁寧に指導してもらえてる。
老害:少しでも早く効率よく成果を出そうとしてくれてる。
といった感じで相手側の価値観を理解し、1歩ずつでも歩み寄って行きたいものです。
ファミコン→スーファミ
スーファミは1991年に発売でした。
ですので、ゆとり世代だとファミコン未経験という人も多いのではないでしょうか。
ファミコンって、いわゆる家庭用ゲーム文明の初期ということで、けっこう混沌としてます。
ハズレというか、クセが強いというか、実験的というか、、、そんなソフトが多数市場に出回ってます。
名作も多いですが、迷作やクソゲーも多いです(バグも)。
ファミコン(老害):ソフトよりも、プレイヤーが挑戦者。理不尽も受け入れることを子ども時代に経験。
スーファミ(ゆとり):プレイヤーに寄り添わないと売れないのでソフト側が挑戦者。理不尽を受け入れるくらいなら背を向ける。
お金をもらう仕事なのだから、多少の理不尽も受け入れるべきだと考える「老害」。
仕事とはいえ理不尽なのは相手に非があるのだから、自分が受け入れる必要はないと考える「ゆとり」。
落ち着いて見ると、どっちも正しい主張であることが分かると思います。大人として着地点を話し合いましょう。
「ゆとり」と「老害」のギャップ要因から改善策を検討する
意見の対立が生じた際は、相手がなぜそう思うのかを考えた上で、着地点を探るのが折衝の基本です。
「ゆとり」と「老害」の場合、価値観に起因することが多く、子ども時代の背景までさかのぼるのが有効だったりします。
職場でチームを組むことになるケースも多いと思います。効率よく成果を出すためにも、「ゆとり」と「老害」の壁は乗り越えることが必要です。
まずは自分から「オトナ」になり、歩み寄ってみてはいかがでしょうか。
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